マイルポストって知っていますか?
キロポストというのが道路にあります。
高速道路を走る人はご存知だと思いますが、道路端に付いている表示で、その道路の距離表示が書いてあります。
例えば東名高速でしたら、東京をゼロとして、名古屋に向かうにつれて距離表示が増えていきます。
日本にはキロポストというのがるので、マイルポストはアメリカの道路にありそうですが・・・
アメリカには道路脇に1マイルごとに置いてあった石があり、それをマイルストーン(Mile stone)とよびます。
では、マイルポストってなんでしょう?
マイルポストとは?
マイルポストというのはこの三角表示の塔のこと。
写真は、百島にあるマイルポスト。
何のポストなのか?
似たような標識に、水道管や電線(ケーブル)が海底から陸に上がる場所の目印になるものがありますが、
この三角の塔はそれとは別のものです。
何のための塔かというと、コレは船の速力をアナログで計測するための塔なんです。
今ではGPS計器の発達で、自動的に速力がわかりますが、昔はコレで船のスピードを測っていました。
なんで百島にあるかというと、この辺りは造船所が多く、造船所で作った船が設計どおりのスピードが出るのか、進水後にテストしていたからだそうです。
どうやって測るの?
この塔でなんでスピードが分かるのか?
実はこの塔は全部で4本あります。
写真では見えづらいですが、海岸近くにももう1本同じ塔が立っています。
海上から見て2本の塔が交差する線上を起点として、1マイル先に同じ様に2本が平行するように立てらられています。
(百島は小さな島なので、1マイルではなく1km先になります)
その間を船を走らせて所要時間を計算するとスピードが分かる仕組みです。
車の速度超過を計測する光電管の計測方法と同じです。
参考になる文献がこちらにありましたので、リンクを貼っておきます。
参考にしてみてください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/37/11/37_11_780/_pdf
ちなみに、なぜkmではなくマイルなのか?
船の距離計測の単位がマイルだからなのです。
*アメリカの距離表示のマイルと船舶の距離表示のマイルは少し違うようです