海上輸送での輸入・通関

個人輸入

最近ではebayやAlibaba、AliExpressなど、様々なところから個人での輸入が可能になってきましたたね。
多くの方は、大量に商品を輸入したり、重いものや大きなものを輸入することは少ないと思います。
小さなものや少量の輸入(海外購入)の場合は、ほとんどが空輸されてくると思います。

しかし、航空便で運ぶよりも海上輸送(船便)のほうが送料が安いと思っている人も多いと思うのですが、どうでしょうか?
実は僕も海上輸送のほうが安いと思っていました。

 

航空便と海上輸送

数年前からAlibabaやAliExpress、e-bay等でものを購入するようになり、
昨年と今年の計2回、海上輸送での輸入をしてみました。
大きな容量のバッテリーを購入したのですが、海上輸送にした理由は航空便で送れない重さだったためです。


海上輸送の場合は、単位が個数や重さではなく、1コンテナや1パレットとなります。
(もちろん重量の規制もあると思いますが・・・)
箱単位での混載で輸入代行をしてくれる会社もあり、場合によっては代行会社を使ったほうが自分ですべて手配するよりも安く済む場合もありますが、バッテリーの場合、大きさの割に重量が重いために代行会社に頼んでも割高になってしまうので、全て自分で輸入手続きをしてみました。


航空便での輸入の場合は、EMSやフェデックス、UPSのような配送会社を使って送られてくるため、送料は明瞭で宅配便の料金の様な感じです。
関税(消費税)が必要な場合も配送会社が代行してくれるので、配達してもらったときに配達員に支払うか、納付書で支払うことが多いです。
そのため通関手続き等も不要で煩わしさはなく、国内で代引きで購入するような感覚というとわかりやすいかもしれません。

海上輸送での輸入の場合は、
純粋な送料自体は航空便よりも安いのですが・・・
送料の他に様々な料金が必要になってくるので、この点に十分注意しないと、あとからこんなはずではなかったのにということになってしまいます。

 

今回輸入したのはリン酸鉄リチウムイオンバッテリー

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは鉛のバッテリーに比べればだいぶ軽いですが、
それでもやはりかなりの重量になります。

バッテリーは40kgものが4個、合計で約160kg

欲しいのは2個だったのだけれど、先述の通りパレット単位で代金がかかるため、数が少ないと割高になるので在庫覚悟で4個購入することにしました。
前回は2個、今回は4個でした。

もちろん1パレットあたりの金額になるので、バッテリー1個購入しても10個購入しても税金を除けばかかる手数料はほとんど変わらない。

というわけで、今回は1パレットで160kgの荷物を送ってもらい、輸入通関まで行ってみました。

バッテリーはリン酸鉄リチウムイオンバッテリー。
Alibabaにオーダーし発送してもらった。
オーダー時に支払ったのは、
製品代の他、
送料:約220ドル(CIF)
Alibabaの手数料。
このAlibabaの手数料は半分メーカーが負担してくれた。
(これとは別に支払い手数料というのが別途必要になり、これは決済時に含まれた金額が表示される)

ここに送料が入っていて、それで決済をするので、送料はこれだけで済むと思う人も多いかもしれない。
僕の場合は、商談途中で、担当者から詳しく説明を受け、あとからかかる費用についても教えてもらっていたのでトラブルにならずに済みましたが、
知らずに取引して、あとからかかる費用にびっくりしてしまう人もいるのではないでしょうか?

ご自身で海上便で輸入しようと思ってい人は、最後まで読んでみてくださいね。

 

様々な費用

今回輸入したバッテリーをの場合を例に上げて説明すると。

購入時に支払った送料以外に必要な費用
関税(消費税)が必要なのは理解できると思いますが、それ以外の費用とは?

こちらが後に支払うことになる費用

CFS:コンテナ単位ではなく小ロットでの貨物(今回は1パレット)を混載にする際の手数料
CHC:コンテナ・ハンドリング・チャージ
DOC FEE :BLなどを発行するための手数料
LINERsD/O FEE:D/O発行手数料
system charge:日中航路特有のチャージのようですが、多くは輸入者側が支払うことになっているようです。
CAF :為替レートの変動に対して調整される割り増し料金のようです。
CIC:コンテナバランスチャージ(これも日中航路特有のもの?)
DRS:保税地域に搬入された貨物に対して受取証をとして発行する書類の手数料
W/H OUT FEE :保税倉庫の費用


このように荷物を受け取るにあたって、物流会社が2社と保税倉庫での保管の会社、計3社が間に入っているので、支払う費用は様々な場所に分配されて行くようです。

全部で5万円弱の支払いとなりました。

税込みと書いてある金額には税金はかかりませんが、税込みとの記載がない部分については、この支払い分についても税金がかかって来ますので、この点についても注意が必要です。

 

 

通関

通関については省きますが、

通関に伴って、関税がかかります。
関税については、商品によって税率が様々ですが、今回輸入したバッテリーは関税はなく消費税になります。
税率は7.8%ですが、税金がかかる金額部分などがよく理解できていないので、このあたりの説明は省きたいと思います。

税金関係についてのご質問には答えられないと思いますので、詳しくは税関や通関士等にお問い合わせ下さいね。


バッテリーの輸入ということで、小さいサイズでも重いもののため、航空便での輸入が無理だったために海上輸送で輸入しましたが、
こういったレアケースを除いて、ご自身で輸入をしてみようと思う方は小ロットの場合は多少割高感があっても航空便のほうが結果的には安く、時間も手間もかからないのでお得になることのほうが多いと思います。

また大量仕入れなどの場合には代行会社に見積もりしてみるのが良いと思います。

 

この2回のバッテリー輸入で通関したのは東京税関大井出張所でしたが、税関の職員さんは非常に親切に対応して下さいり、分からない部分は親切に教えていただきました。

僕はなんでも自分自身でやってみたいと思うタイプなので、勉強がてら自分でやってみました。
個人輸入・通関は正直なところ手間暇かかりますので、おすすめではありませんが、
自分自身でやってみたいと思う好奇心旺盛な方は一度チャレンジしてみるのも良いかもしれません(笑)

国内で購入できるリン酸鉄リチウムイオンバッテリー

国内では大容量のものは少ないですが、このようなものが販売されています。

 

使用したことはありませんが、アンペアタイムのバッテリーは評判が良さそうです。

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