ガソリン運搬船の廃業危機…離島こそ「中古EV×DIY太陽光」が最強のライフハックである理由

世間では「EV(電気自動車)は使えない」「EVシフトは失敗だ」なんて批判の声をよく耳にしますよね。確かに、長距離トラックをEV化するのは無理がありますし、旅行で何百キロも走る人にとっては、航続距離や充電時間の長さは大きなストレスになります。

でも、私は思うんです。「EVって、適材適所で使えばこれ以上ない最強の乗り物じゃないか?」と。

特に、日々の買い物や子供の送迎といった「近距離ユース」、そして私たちが暮らすような「離島や地方」において、中古のEVは今、とてつもないメリットを秘めています。

今回は、我が家が4年前に購入した中古の軽EV「アイ・ミーブ」の実体験を交えながら、昨今のEV事情と、そのリアルなメリット・デメリットをお話しします。


そもそも、昨今のEV事情ってどうなの?

一時期は「世界中でガソリン車禁止、これからは全部EVだ!」という極端なムードがありましたが、最近は少し落ち着きを見せています。寒冷地でのバッテリー性能低下や、充電インフラの不足、ハイブリッド車の優秀さが見直されたことで、「何でもかんでもEV」ではなく「適した場所でEVを使おう」という現実的な流れ(マルチパスウェイ)になってきています。

この「適した場所」に完璧にハマるのが、地方のセカンドカーや、離島での暮らしです。


EVのメリット・デメリットを整理してみる

一般的に言われるEVの損得を、街乗り・離島視点で整理してみましょう。

❌ デメリット

  • 長距離移動には不向き: 途中の充電スポット探しや、30分以上の充電待ちが発生する。

  • 冬場・エアコン使用時のバッテリー消費: 冷暖房を使うと、航続距離がガクンと落ちる(体感で半分程度になることも)。

  • 新車は価格が高い: 最新のEVを新車で買おうとすると、まだまだ高額。

⭕ メリット

  • 自宅で燃料補給ができる: ガソリンスタンドに行く手間がゼロ。

  • 維持費(燃料代・電気代)が圧倒的に安い: ガソリン車に比べて走行コストが格段に低い。

  • 音が静かで加速がスムーズ: 軽自動車でも坂道をグイグイ登るパワーがある。

こうして見ると、デメリットの多くは「長距離を走るから」生まれる不満だと分かります。


離島を襲う「ガソリン危機」と、EVという救世主

ここで少し、僕が暮らす離島のリアルな話をさせてください。
この島には橋が架かっておらず、ガソリンはドラム缶に詰められ、船で運ばれてきます。
島内には2店舗のガソリン販売店がありましたが、なんとガソリンを運搬していた船が廃業することに決まってしまいました。

これに伴い、1店舗はガソリンの提供を終了。
もう1店舗の対応は未定ですが、運搬コストが上がるのは確実で、今後ガソリン価格がさらに高騰するのは目に見えています。

地方や離島にとって、ガソリンスタンドの減少や価格高騰は死活問題。
だからこそ、「エネルギーを島内(自宅)で自給自足できるEV」は、単なる節約論を超えて、生活を守るための強力な選択肢になるのです。


我が家の最適解:「40万円の中古EV」×「DIY太陽光」

「でも、EVって高いでしょ?」と思われるかもしれません。 いえ、「中古の型落ちEV」なら、日々の燃料代くらいの金額で買えてしまいます。

我が家では4年ほど前に、中古の「アイ・ミーブ」を約40万円で購入しました。現在でも中古市場の価格はそれほど変わっていません。

【我が家の中古アイ・ミーブのスペック】
購入価格:約40万円
満充電での航続距離:約80km〜100km(冷暖房なし)
※冷暖房を使うと40km〜50km程度に落ち込みます。

「50kmしか走らないの?」と思うかもしれませんが、百島は1周わずか10kmほど。1日に数十キロも走ることは滅多にありません。充電なんて週に1回で十分足ります。

ソーラーパネル4〜5枚で「燃料代ゼロ円」へ

我が家には約3kWの太陽光パネルがあり、家全体の電力を賄った「余剰電力」でEVを充電しています。冬場を除けば電気が余るほどです。

もし、自宅に本格的な太陽光設備がなくても、あきらめる必要はありません。
軽EVの電費はだいたい「1kWhあたり約10km」です。
もし1日に50km走るとしても、必要な電力は5kWh。
これなら1〜1.5kW分のソーラーパネル(300Wのパネル4〜5枚)があれば十分に賄える計算になります。

これくらいの規模なら、知識があればDIYで設置することも十分に可能です。


年間12万円の差!数年で元が取れる計算

現在の高いガソリン代を考えると、毎日50km走れば1日の燃料代は約500円。
月に20日走らせるだけで、月1万円、年間で12万円になります。

中古EVを40万円で買い、DIYで数枚のソーラーパネルを設置したとしても、わずか数年で車両代と設置費用の元が取れてしまう計算です。

「毎日少しだけ充電するのはバッテリーの劣化に良くない」という定説もありますが、そもそも40万円の格安中古車です。
過度に神経質にならず、使い倒すくらいの気持ちでいるほうが精神衛生上も良いですし、コストパフォーマンス的にもお釣りが来ます。


まとめ:あなたのライフスタイルに「適材適所」か?

もちろん、都心部のマンション住まいでパネル設置が難しい方や、毎週末に長距離ドライブをする方には、この方法はマッチしません(ただ、パネルがなくてもガソリン代より電気代の方が安く済むケースは多いですが)。

しかし、

  • 地方や離島で、移動は島内・町内がメイン

  • 自宅に車を停めるスペースがある

  • 日々のガソリン代を一刻も早く削りたい

という方にとって、「中古EV×ミニ太陽光」はこれ以上ない最強のライフハックです。

世間の「EVダメ論」に惑わされず、自分のライフスタイルに当てはめて考えてみると、驚くほどお得な答えが見つかるかもしれませんよ。

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