関係人口をつくる
関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション
たまたま友人がFacebookにこの本の事を投稿していたのを見て、
関係人口という言葉から、
以前別の知人が「WEB島民」とい言いかたで、島に住んでいるわけではないけれど、百島を応援してくれる人を募って、活性化の力になってもらったらどうか?と言っていたのを思い出しました。
SNSに投稿されていたのは、まだ発売前でしたが、発売日を待って、早速購入して読んでみました。
百島の関係者(ルーツが百島にある人など)にも、いまは島に住んでいないけれど、祖父母が居たり、先祖の家が空き家になっていたり、孫、曾孫世代では百島にきた事もない人もいますが、百島のことを気にしている人達が沢山います。
この本の中にも書いてありますが、「住んでいなければダメなのか?」
ここ数年、定住促進のために知恵を絞ってきましたが、移住してもらう事だけが活性化に繋がるわけではないんだなと。
何年も前に「WEB島民」という概念があった知人は凄いなと思いました。
百島の人口
百島の人口はおおよそですが、2017年で400人前後ではないかなと推測します。
住民登記はもっと多いと思いますが、入院や介護施設などに入所している高齢者も多く、実際には400人程度かと思います。
人口構成は75歳以上の人が半数です。
ここ5~6年では、年に30人前後の方が亡くなられています。
一方で、移住して来る方は年に2家族程。
人口は減ってきているけれど、活気は上がってきているように感じることもあります。
6年前からは広島在住のRakuoliの久保田さんがSUP体験を開始し、今年のSUP体験での百島来島者は450人を超えたようです。
昨年は尾道在住の高掛さんが「大人の隠れ家リゾートCiela」がオープン。
土日祝日には予約困難になっているという盛況ぶりです。
この二人はまさに百島の”関係人口”ですね。
また、百島に移住をしてきた若者たちがこんなイベントを開催したり、
「百島百遊び~其の~」
東京から移住してきた方がパン屋さんを始めたり、
「百島しあわせパン製作所」
少しずつですが前進している感じがします。
無くなっては困るもの
百島は、最盛期には3000人程が住んでいたと言われています。
当時は様々なお店や飲食店・映画館などもあり、かなり活気づいていたようです。
しかし、人口減少とともに商店や産業が衰退していってしまったようです。
診療所
なくては困るものに医療がありますが、7年前に次田医師が百島診療所を再開するまでの数年間は無医島でした。
再開した百島診療所がなくなれば、本土の病院に通えない高齢者の流出は必至です。
備後商船
備後商船は島民の足であり、観光客や物資などを運ぶために無くてはならない定期船ですが、
人口減少もあり、ダイヤの見直しなどが必要になってきています。
他にもなくてはならないものはあります。
幼稚園・小・中学校、介護施設、商店、物資運搬の百島丸やヤマトの宅急便。
小さな食料品店が4店あるだけで、コンビニやホームセンターなどのお店はありません。
しかし、ヤマトの宅急便や百島丸が有ることで、アマゾンや楽天などの通販ですぐにほしい商品が手に入れられます。
こういったサービスもなくなってしまうと、移住しようと思っている人の移住先候補から外れてしまうことになるでしょう。
物流や定期船は、観光に来る人や関係人口を増やすことで維持できると思いますが、
学校などは、やはり若い定住者が増えないと維持していけないように思います。
一度なくなってしまったものを再開するのは大変なことですし、
学校や幼稚園がなければ、子供がいる家庭が移住してくる確率は下がってしまいます。
移住者・関係人口を増やすためにも無くてはならないものは無くならないようにしなくてはいけない気がします。
関係人口を増やしていくためにも、「百島WEB島民サイト」を立ち上げようかな?なんて考えています。
産物のネット通販や、ファンディング、WEB島民同士の交流や意見交換が出来るサイトなんてどうでしょう?
関係人口
関係人口について、興味がありましたらこの本を読んでみてくださいね。
関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション
少しでも百島を応援してくれる関係人口が増えますように!